ほんトノトコロ

小説を中心に読書感想文を掲載します。 書評の域には達しておりませんので悪しからず。 好きな作家は江國香織、吉田修一。

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久しぶりのレビューは恩田陸さんの『ネバーランド』です。 高校の学生寮で7日間を共同生活する4人の物語。 それぞれが背負う負の記憶をじっくりと抽出して描かれている。あまりにも、その背負うモノが極端かなという気はしたけれど。 基本線はそれぞれのキャラ(役割)とい …
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3部作の第3弾。 アテネオリンピックでの戦いが軸として描かれる。代表監督の平義という男の人間像。リュウジは(一見)オートマティズムを求める平義の前に、持ち味の封印を強いられた。 「お前は殺されるために日本に戻されたんだ…」 知的な指 …
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こんにちは。前日紹介した『龍時』の続編です。 第二部。 ベティスに移籍したリュウジがリーガで奮闘する姿を多角的に描く。地元紙のコラムによる描写などは非常に新鮮な切り取り方で飽きさせない。 マリアとの出会いを中心としたピッチ外の生活も、野沢さんならではのタ …
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こんばんは。 今日は僕が大好きな一冊。サッカーを題材とした小説です。 ノンフィクションを中心にサッカーの本や記事はよく読むけれど、サッカーって文章化するのは難しい、臨場感溢れるLIVEのプレーについては無理だろって思ってました。 でも、この『龍時』では …
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読書録を兼ねたレビュー第一弾は重松清さんの『エイジ』。 重松さんならではの中学生の描き方。主人公・エイジが通うのは特別ではない、何てことのない中学校。そんなクラスの中に、通り魔の犯人がいる。 エイジの周りの人への心情描写はいささか強すぎる感がある(もう …
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