ほんトノトコロ

小説を中心に読書感想文を掲載します。 書評の域には達しておりませんので悪しからず。 好きな作家は江國香織、吉田修一。

カテゴリ: 作者名

先日久しぶりに山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』を読みました。 前に読んだのは芥川賞の候補に入った時だから6,7年前でしょうか。 当時の感想は駄文で表現性が乏しい作品だなくらいのものでしたが、今回は構成の仕方そのものに違和感を持ちました。 場面場面 …
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何ヶ月ぶりかの書評は恩田陸の『蛇行する川のほとり』から。 恩田陸はこれまでいくつか読んだけれど、僕の中ではそんなにインパクトを残さない作者さん。 この作品は題名が魅力的だったので読んでみました。 夏休みに少女たちが一人の家に集い、過去のとある事件につい …
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寝る前に100円で買った山田悠介著『Aコース』をさく読み。 何度かレビューしているけど、この方の作品はいろいろな意味で軽量級なので隙間時間でサクッと読むには手頃であります。 賛否両論あるみたいですが、僕はこのような作品があってもいいんじゃないかなと、最近思う …
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寝る前に三浦しをんさんの『光』を読了。 2日がかりで時間かけてじっくりと読んだ。 三浦しをんさんはやっぱり長編小説がとても御上手。『風が強く吹いている』と『まほろ駅前多田便利軒』も素晴らしかったけど、この作品も良かった。 帯には、 暴力で人は救えるか 渾 …
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昨日は吉田修一著『静かな爆弾』も読破。2日で読んだ。 今回の群像劇は彼女の耳が聞こえないという設定。タイトルにもあるように、静かな彼女の世界に主人公が馴染み、理解し、考えていく。 相変わらず切り口が面白く、季節的な描写も秀逸。プールでギャル男風な男に思 …
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