ほんトノトコロ

小説を中心に読書感想文を掲載します。 書評の域には達しておりませんので悪しからず。 好きな作家は江國香織、吉田修一。

辻村深月著『ぼくのメジャースプーン』を先日ゆっくり読了。

読み始めが旅行中だから10日間くらいかけたのかな。僕の読書スタイルとしては極めて異例。
先が気になるから、むしろ展開を忘れるから普段は一気に読みます。


でも本作は何となく流れができていて、ストーリー自体には大した展開がなかったから可能だった。まぁ極端に悪い言い方をすれば退屈だったけど。


最初の3割は変化に富んでて面白かった。その後は山場に欠けたので、面白くはなかったけれど、退屈というわけでもなく。


テーマとして何を伝えたいのかもよくわかるし、読みやすい部類に入ると思う。

でも終わり方は良くなかった。ああいうのは好きじゃないな。


主人公の男の子が小学生にしちゃあ随分と分別のある少年だけども、まぁあれくらい頭のいい子も学校に2人くらいはいるでしょう。

内容的には星3つだけど、作者のテーマがダイレクトに伝わったので75点。小学生を主人公にしているだけあって、作者が小難しい理論をわかりやすくかみ砕いてくれているのがわかります。

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